私たちは、どのような時に“空腹である”と感じるのでしょうか。
単純に脳が空腹であると判断する基準は何によるものなのでしょうか。
調べてみると、どうやら次の3つが大きな要因のようです。
@血液の血糖値が低下
A胃壁への刺激
B過去の記憶
Bについては特に女性の方の多くは身に覚えがあるのでは、と思います。
世に言う「甘いものは別腹」と言われているアレです。
ケーキなどおいしそうなデザートなど見ると、いくら満腹でも過去の「ケーキは美味しい」という記憶が脳の扁桃体で統合されます。
そして脳内にドーパミンという快楽物質が増え、その結果、摂食中枢を刺激します。
女性同士で食事に行くと、お腹一杯夕飯を食べた後に、ケーキなどを食べることが良くありますが、まさにこのメカニズムのなせる業なのでしょう。
上記の内、一番重要なのは@です。
実は、空腹感の一番の原因は胃がからっぽになった為ではなく、血糖値の低下が大きな要素になります。
なぜかといえば人間の脳のエネルギー源は糖質だけであるからです。
(厳密にいえば断食などによる極端な糖質不足が起こるとケトン体という物質でエネルギーを補いますが)
タンパク質も脂質も基本的には脳の栄養源にはなりません。
人間の一番重要な脳が糖質だけを栄養源に活動しているわけです。
ですから低血糖が続くと強烈な食欲がでます。
脳からすれば糖質不足は生きるか死ぬかの問題ですから当然のことと言えるでしょう。
ダイエット中のあの強烈な脳からの「食え、食え」という指令は糖質不足によるものなのです。
そしてさらに低血糖が続くと次のような悪循環にはまってしまうのです。
脳の飢餓スイッチがON→体が飢餓モードへ移行→空腹感覚センサーの異常→過食or拒食→ダイエット失敗→2人に1人が摂食障害
多くの人は、ダイエットといえば単純にカロリーを制限したり、脂っこいものをなるべくさけたりしているだけです。
それは、結局無理・無知な食事制限が低血糖状態を招き、そのうち脳からの指令に服従、または脳の飢餓スイッチがONしてリタイア、その反動で過食気味になりリバウンド、という結果となるわけです。
やはり無理・無知な食事制限をしてしまうと、ほとんどの人がその後程度の差はあれ過食になる傾向にあります。
そして経験のある方も多いでしょうが、過激な食事制限が続くとそのうち1日中食べ物のことばかり考えるようになってしまうのです。
これは脳からの赤信号で、かなり低血糖状態が続いている証拠です。
もうこうなってしまってはほとんどの方がダイエットから脱落しますし、50%の人が摂食障害をおこします。
程度の違いはあれ過食症・拒食症、最悪のケース死ということになってしまいます。
要するに、ダイエットにおいて一番重要なのはこの血糖値(糖質)のコントロールなのです。
血糖値(糖質)をコントロールすることで、少なめの食事量でもさほど空腹感がなく、結果脳からのあの恐怖の指令が来なくなります。
そのため摂取カロリーをかなり低く抑えられるので順調に体重が減りますし、リバウンドもおこりません。