川崎医療福祉学会誌に、次のような記事が掲載されました。
テーマは、“欠食による空腹が疲労の自覚症状に及ぼす影響”です。
看護学生を対象に実施された、アンケートの調査結果をまとめたものです。
疲労の自覚症状調査は、午前中の授業の形式が@講義のみの日A演習(講義と実習)の日B実習のみの日を選んで、3日間実施されました。
調査用紙を58名に配付し、その内提出のあった53名分の回答をまとめたものになっています。
有効回答数は51(有効回答率96.2%)でした。
@〜Bの各日の朝食の有無と、「あくびがでる」「眠い」「目がつかれる」「横になりたい」「頭がぼんやりする」「全身がだるい」の6項目の自覚症状に関して質問したものです。
調査の結果は次の通りです。
@講義のみの日
朝食を摂取していた学生は42人
6項目において、授業後有意に自覚症状が増強していた。
朝食を摂取していなかった9人には、授業後増強した自覚症状はなかった。
A演習の日
朝食を摂取していた学生は40人
授業後増強した自覚症状はなかった。
朝食を摂取していなかった11人にも、授業後増強した自覚症状はなかった。
B実習のみの日
朝食を摂取していた学生は38人
授業後「目がつかれる」という自覚症状のみが増強傾向を示した。
朝食を摂取していなかった13人には、授業後「気がちる」「いらいらする」という自覚症状に増強傾向がみられた。
これは朝食を摂らなかった生徒の7割にのぼる。
これらの調査結果から、次のようなことを推測することができるでしょう。
朝食を摂取している場合:長時間座って講義を聞いている方が苦痛を感じており、自覚症状が増強している。
朝食を摂取していない場合:よりエネルギーを消費する実習の授業の時に空腹の影響がみられ、精神的に授業に集中できなくなっている。